225 水先案名無い人 2007/05/30(水) 23:26:00 ID:FLgP1OtT0
ある男が歩いていると、今までに見たこともないような長大な葬列を見かけた。
しかも不思議なことに、遺影を持って先頭を行く男性は獰猛そうなドーベルマンを連れていた。
「これほどの葬列とは余程の人物の葬儀なんだろうな。一体誰の葬儀なのかな。」
と男は不思議に思い、先頭を行く男性に尋ねた。
「あのー、こんな時にこんなことをお聞きするのは大変失礼とは思いますが、
今日はどなたのお葬式なんでしょうか?」
すると喪主は、リーシュをしっかり握ってこう答えた。
「私の義母の葬儀なんです。恐ろしいことに、ここにいる私の愛犬が義母をかみ殺してしまったのです。」
男はそれを聞くと、「ああ、何と言うことでしょう。心中お察しいたします。ところで物は相談なんですが、その犬を私に2〜3日貸して頂けないでしょうか?」と尋ねた。
喪主は親指で列の後ろを指差して言った。
「後に並んで下さい。」