245:おさかなくわえた名無しさん :2006/07/25(火) 19:50:22 ID:7nEiIoxx [sage]
もうじき八月になりますね。
八月と言えば思い出すドイツの女の子の話しがあります。いまや30のおっさんである私の小六時代の思い出です。
88年の八月の夏休み長野の小布施に住んでいた私の家に
同い年のドイツの女の子がやって来ました。もちろんご両親と一緒に。
彼女の親父さんは父の友達と取引のある会社の方でした。
ドイツと日本を行き来して仕事をしているとか。当時そんな話を耳にしました。
そせいか彼女も片言の日本語を喋れました。 「コンニチワ」と、ただの挨拶ですが異国のしかも可愛い女の子が
語りかけるので、舞い上がってしまいました。

父の友人と彼女達は家で作った「おやき」を食べに来たのです。ばあちゃんの得意料理だったんだな。
最初は躊躇っていた彼女も「オイシイ。オイシイ」と三つほど食べてしまいました。
その間俺はジーと美しい彼女夢中で見ていたんだな。恥ずかしい話しだが。
「何で見てるの?」と彼女は言う。俺は馬鹿正直に「綺麗だから」と思わず言ってしまった…
その後少し頬を赤らめた彼女は俺の頬に軽くキスをしてくれました。
ファーストキスだったね。一発で惚れたよ。
でも、もう照れちまって後はなんの話もできない。顔も見れない。
そして夕方彼女達は帰ってしまった。


その夜は、なんかもう胸がキューってなってんの。初恋だったね。速攻で。
そして切なかったよ。
話ができなくて。顔を見れなくて。
でも一番切ないのは、
彼女の名前を








「 聞 き 取 れ な か っ た 事 」

そんな夏の思い出。