196 :おさかなくわえた名無しさん :2006/09/17(日) 03:51:27 ID:av0wOO/S
小学生の頃、父がすずめのヒナを拾って帰ってきた。
家族一丸となってそのすずめを育てることに成功。
ちなみにすずめの名前はすーちゃんだった。
すーちゃんは猛烈に家族に懐いていて、いつも家族の誰かの
肩や頭の上にとまっているか、傍を飛び回るかしていた。

多分、土曜日だったと思う。当時はまだ週休2日制ではなかったので
いつものように学校に行って、帰ってきたら母が
「すーちゃんのお母さんが迎えに来て、すーちゃんお空に帰っちゃった」
とすすり泣いていた。私は暫くの間、空を飛び交う小鳥を見ては
すーちゃん・・・と涙していたが、父の
「○(私)も、お母さんと一緒にいられないと淋しいだろう」
という言葉に、努めて明るく過ごすようにしていた。

あれから15年くらい経ったある正月。酔っ払った母が
「すーちゃんは本当に可愛かった。鳥があんなに可愛いものだとは知らなかった」
と懐かしい話しをはじめた。私も「本当だよね」と相槌を打っていたが
「洗濯物干してたら、ピピッ!とすーちゃんの声がして、
足元見たらすーちゃんってばくちばしの端から血を流して死んでるじゃないの!
お母さんびっくりしたわ〜」 と・・・。