236 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/07/27(日) 03:50:53 ID:QddFkYGc0
つい最近の経験を一つ投下。
空手家の友人がいる。
TV中継の大会にも出てたりして、そこそこ有名みたい。

ウチに遊びに来て玄関をくぐるなり、「うわっ、このウチ汚いなぁ」と暴言。
というのも割りとキレイ好きなんで、部屋はちゃんと片付いている。
友人は「オレが掃除してやる」といいながら、家主よりも先に部屋に上がりこんだ。

正直、呆気にとられたんで、黙って後ろからついてくと、
その友人、部屋の真ん中で、「ハッ!!!」て気合を入れながら、拍手を一つ。
これが、頭のてっぺんから足の先まで痺れるくらいの、いい音でさ。
でもその瞬間、部屋の空気が澄んだ気がした。
続いて家中を「フンッ!」「ハッ!」と拍手しまくり。
その結果、家の雰囲気が明らかに変わった。
なんていうか、避暑地のさわやかな早朝みたいな感じで。

「ひょっとして、この家何かいたの?」と尋ねると、「何か変な気配で一杯だったぞ」とのお言葉。
「スゲー!お払いとかできるんだ!」と感心してると、
「只の気合だ。明け方の烏と空き缶拾いの爺さん、迷惑なヤツにはこれが利く」だそうで。

まあ、見知らぬ筋肉ダルマが「フンッ!」と拍手しながら近づいてきたら、それは怖いわ。
何だって、逃げ出すよ。