195 癒されたい名無しさん: 2009/03/12(木) 16:41:00 ID:/SJ/qEev
地下鉄のコンコースからエレベーターで地上に出ると、
ものすごい雨が降っていた。
電車に乗っている間に降り出したらしい。

エレベーターの降り口にはちょっとした屋根が付いていたのだけど
ベビーカーに赤ちゃんを乗せた若い女性が
途方に暮れた様子で、そこに佇んでいた。

私自身も傘を持っておらず、
あきらめて濡れて帰ろうとしていたところだったので、
なんとかしてあげたいなぁとは思ったけど
何も出来ずに、なんとなく歯がゆい思いを抱いていた。

さらにそこへ、エレベーターから
30代と思われる若いお父さんと、小学3年生くらいの男の子がやってきた。

お父さんは一本しかないビニール傘をさして、
男の子と肩を寄せ合って帰ろうとしていたけど、
ふと、ベビーカーの赤ちゃんに気付いて、
男の子に話しかけた。

「こっから家まではスグだし、今日は濡れて帰るか」

男の子は、一瞬「え?」という顔をしてたけど、
お父さんが、女性に傘を差し出して
「これ使ってください」と声を掛けると、理由を察したみたいで、
「よしボク、走って帰る!」と宣言。

お父さんは遠慮する女性のベビーカーに
傘を立てかけて
「行くぜ!息子よ!」と行って雨の中走り出した。

男の子もそれに続いて
「おう!」と言いながら走っていった。

すごい雨だったから、あの親子には聞こえてなかったと思うけど、
女性は走りさる背中に向かっていっぱいお礼言ってたよ。
お父さんも、男の子も素敵だった。