274 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 19:34:29 ID:MlbNmRS6
水族館の飼育担当です。
数年前に何度か書き込みしました。
今回は、定置網に乗船させていただいての、生物採集の話でも。
刺し網や曳き網に比べ定置網は魚体が傷つきにくいので、水族館用の生物を
集めるのに適しています。
漁協にお願いして、漁船に私たちを乗せてもいいよという漁師さんを紹介していただき、
その後漁師さんと打ち合わせをして(こちらの希望や禁止事項、お金はどうするか等)
漁に同行させていただきます。
だいたい朝は4時出港ということが多いので、準備のため3時30分頃に漁港に行きます。
漁師さんと合流後、出港。
定置網まではだいたい10〜20分くらいで着くことが多いです(船に弱い人はこの時点で
既に顔色が悪くなってます)。
網を絞り始めたら、漁師さんの指示に従い網上げを手伝ったり、生簀に水を張ったり、
魚体に傷をつけずに取り上げられる捕獲用の柄付きの袋を邪魔にならなくて、すぐに
取れる場所に用意します。
網を絞りきってしまうと、網に魚体が擦れたり、魚体同士がぶつかったりして傷が多く
なるので、その前に迅速に魚を水ごと取り上げます(絞りきった時点で漁獲が始まり、
私たちが網を入れてると邪魔になります)。
定置網の底は水深30〜40m程度で、この深さから急に水面まで上げられて、体内の
ガス調整が追いつかなかった魚が浮いてくることが多くあります。
このような魚は、内臓を傷つけないように注射針を刺し、お腹に溜まったガスを抜きます。
この場合、腹を押してしまうと内臓にダメージを与えてしまいますので、両手でそっと魚を
持ち、生簀に沈め水圧でガスが抜けるのを待ちます。
今月始めに三陸でこの作業をやってきましたが、水温が8℃、気温は氷点下でしたので、
手が切れるような痛みでした。
いったん投下。
275 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 19:35:02 ID:MlbNmRS6
続きです。
こちらの採集が一段落する頃、定置網から漁獲物が甲板に上げられています。
漁師さんが船上で漁獲物を種別、サイズ別に仕分けますので、(港に帰ってから仕分けをする
場合もあります)これを手伝います。船に弱い職員には地獄のような時間ですw
これはどの時期にどんなサイズの生物が採れるかという、重要なデータとなります。
港に戻り、水揚げを手伝ってから、採集した生物を活魚車に移します。
このときも網は使わず、バケツやタル、衣装ケース等を使い、水ごと移します。
何日か続けて乗船する場合は、この後活魚タンクの水を交換したり、近隣の漁港を回って
混獲され、捨てるような生物(イソギンチャクやヤドカリ、食用にならないナマコ、ウニ等)を
いただいたりします。
水族館まで数時間掛かる場合は、途中どこで水の交換ができるかを調べておき、生物の状態を
見ながら帰ります。
水族館に戻ったらいきなり展示水槽には入れず、傷の治療や寄生虫、病気の検疫、餌付けをして
しばらく様子を見てからデビューとなります。
水族館の飼育担当です。
数年前に何度か書き込みしました。
今回は、定置網に乗船させていただいての、生物採集の話でも。
刺し網や曳き網に比べ定置網は魚体が傷つきにくいので、水族館用の生物を
集めるのに適しています。
漁協にお願いして、漁船に私たちを乗せてもいいよという漁師さんを紹介していただき、
その後漁師さんと打ち合わせをして(こちらの希望や禁止事項、お金はどうするか等)
漁に同行させていただきます。
だいたい朝は4時出港ということが多いので、準備のため3時30分頃に漁港に行きます。
漁師さんと合流後、出港。
定置網まではだいたい10〜20分くらいで着くことが多いです(船に弱い人はこの時点で
既に顔色が悪くなってます)。
網を絞り始めたら、漁師さんの指示に従い網上げを手伝ったり、生簀に水を張ったり、
魚体に傷をつけずに取り上げられる捕獲用の柄付きの袋を邪魔にならなくて、すぐに
取れる場所に用意します。
網を絞りきってしまうと、網に魚体が擦れたり、魚体同士がぶつかったりして傷が多く
なるので、その前に迅速に魚を水ごと取り上げます(絞りきった時点で漁獲が始まり、
私たちが網を入れてると邪魔になります)。
定置網の底は水深30〜40m程度で、この深さから急に水面まで上げられて、体内の
ガス調整が追いつかなかった魚が浮いてくることが多くあります。
このような魚は、内臓を傷つけないように注射針を刺し、お腹に溜まったガスを抜きます。
この場合、腹を押してしまうと内臓にダメージを与えてしまいますので、両手でそっと魚を
持ち、生簀に沈め水圧でガスが抜けるのを待ちます。
今月始めに三陸でこの作業をやってきましたが、水温が8℃、気温は氷点下でしたので、
手が切れるような痛みでした。
いったん投下。
275 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/02/03(火) 19:35:02 ID:MlbNmRS6
続きです。
こちらの採集が一段落する頃、定置網から漁獲物が甲板に上げられています。
漁師さんが船上で漁獲物を種別、サイズ別に仕分けますので、(港に帰ってから仕分けをする
場合もあります)これを手伝います。船に弱い職員には地獄のような時間ですw
これはどの時期にどんなサイズの生物が採れるかという、重要なデータとなります。
港に戻り、水揚げを手伝ってから、採集した生物を活魚車に移します。
このときも網は使わず、バケツやタル、衣装ケース等を使い、水ごと移します。
何日か続けて乗船する場合は、この後活魚タンクの水を交換したり、近隣の漁港を回って
混獲され、捨てるような生物(イソギンチャクやヤドカリ、食用にならないナマコ、ウニ等)を
いただいたりします。
水族館まで数時間掛かる場合は、途中どこで水の交換ができるかを調べておき、生物の状態を
見ながら帰ります。
水族館に戻ったらいきなり展示水槽には入れず、傷の治療や寄生虫、病気の検疫、餌付けをして
しばらく様子を見てからデビューとなります。











































