447 :本当にあった怖い名無し:2009/06/23(火) 20:39:24 ID:YD0HhKqb0
話投下。長いです。

母が経営してる喫茶店に、毎朝朝ごはんを食べに来てくれてたおじいさん客がいた。
ある日突然ぷっつり来なくなり、近所の人でもなかったのでどうしたのか確かめることもできなかったらしい。

数年後、高校生になった私が、学校が終わったあと店を手伝うようになったら、
時々ドアの外に立つおじいさんの姿を見るようになった。
この世の人ではないとわかったので、スルーしていた。
ある日ふと常連さんとの会話で上記のおじいさんの話が出た。
私はそんなおじいさんのことは初耳。
私がドアの外に時々立つおじいさんの特徴を言うと、そのおじいさんとぴったりだった。

数日後、閉店時間30分前に伝票整理をしていたら、あと13人で50とかのキリのいい数字だった。
でも30分で13人は難しいよな〜って思っていたら、またドアの所におじいさんが立った。
私は冗談のつもりで「おじいさ〜ん、あと13人お客さん連れてきてよ〜」と、心の中で思ったら、
おじいさんの姿が消え、次の瞬間、ハイキング帰りの団体客が、ぴったり13人入ってきた。

その後も時々おじいさんにお願いすると、バタバタとお客さんが来た。
おじいさんは、あの店を守ってくれていたんだと思う。
お礼にモーニングセットをお供えしてました。
お店は繁盛しましたが、残念ながら阪神大震災で倒壊、閉店したので、今はもうありません。