95 :名無しさん@( ・∀・)つ旦~:2009/09/14(月) 05:28:42 ID:???

12年前の話。

僕は奈良の県庁に勤めてて、近くのアーケードにある喫茶店へよく通ってた。
そこにはコーヒーの風味に厳しいらしい人が居て、
白髪混じりの七三分けに黒渕眼鏡と、昭和のリーマンといった風貌だった。
その人よくオーナーと話してて、カフェオレが好きらしい。
その人が居ると何故か店の雰囲気がよくって、
僕もそうなりたいなあと思いコーヒーに関しては色々調べて詳しくなろうとしてた。
でも仕事が忙しくなって半年くらいそこに行けず、
久しぶりに行ってオーナーと話をしてると、その人は入院したらしかった。
風味が解らなくなる病気だとかで、もうコーヒーもタバコも楽しめなくなると落ち込んでたらしい。

2ヶ月して退院してきたけど、挨拶に寄っただけで何も飲まず終い。
それから何ヵ月か経った雪の日、
僕は相変わらずそこでコーヒーを注文して一時間ほど居座ってた。
するとあのコーヒーの人が入ってきて、カフェオレを注文した。
オーナーも僕も久しぶりですねぇと話してたんだけど、
その人がカフェオレを飲んでどういう反応をするのか気になってました。

それで一言
「やっぱりおいしいなあ」
って、病気治ったのかなって思ったんですけどどうもそうじゃないらしい。
それで恐る恐る聞いてみると、ここの雰囲気がおいしいんです。って。

なんか、幸せな気持ちになりました。
今じゃ勤務先も変わってなかなか行けないけど、時々思い出しては飲みにいきたくなりますねぇ