534 :既にその名前は使われています:2008/10/24(金) 11:21:51 ID:gq9VpLEv
バレンタインデーの朝
クラスの女の子は同じクラスの男の子にチョコを渡す渡さないで大騒ぎ。
友達は何個か貰ってたけど、オレはまだ一個も貰えてない
そんなとき愛織がオレの所に来て、小さな包みを渡してきた。
大きさから見ても義理チョコだろう。
「ありがとう」オレはそう答えて鞄の中に無造作にそれをつっこむ。
家に帰ってドキドキしながら開けてみると
「当たり!」と書いたメモリースティックが入っていた。
PSPで中を見ると携帯の番号が。とりあえず電話をかけてみる。
「当たりって・・・」
「遅いっ!何時間待たせる気?今から行くから」
しばらくしてドアのチャイムが。そこには大きな箱を持った愛織が。
「おめでとう。はい、これ賞品のチョコレートケーキ。手作りだよ」
オレはありがとうと言ってそれを受け取る。
「じゃ、また明日」
次の日学校で愛織がチョコを渡したのはオレだけだったと知った。
そのことを愛織に言うと
「義理チョコ?何のこと?私は最初から本命のチョコしか用意してないから」
ひまわりみたいな笑顔で答える愛織。
なんてことがあったら絶対にPSPを買っちゃうだろ?