201 名前:名無しさん@毎日が日曜日[] 投稿日:2008/12/14(日) 01:26:43 ID:Zo38HsT2
俺は高校を卒業と同時に三流会社の営業に就職
友人は大学へ進学し、バイトとサークルを含めた日々を送っていた

心のどこかで明確な目標もなく進学したアイツより、就職した俺の方が偉いと思い込んでいた
チャラチャラした生活と社会人の違いを見せつけてやる…勝手な闘争心でアパートを借り、中古の普通車を購入
(どうだ?18で一人暮らしの普通車持ちは居ないだろ?すごいだろ?)
たまの休日は俺が車を出し、友人と遠出 優越感でいっぱいだった「毎日働いてる俺はお前とは違って金あるから」こんなことを心の中で呟いていた…

そんなある日、友人のバイト代が俺の給料と5万しか違わないことを知る
家賃や生活費、車関係をさっ引くと友人より自由に使える金は圧倒的に少ない
だが見栄っ張りな俺はアイツに自慢するためだけに貯金などせず浪費を続けた
ガソリンは常に満タン補給、支払いはこれ見よがしにクレカ「ホラ、クレジットカード 30まで使えるんだぜ?スゲーだろ」


202 名前:名無しさん@毎日が日曜日[] 投稿日:2008/12/14(日) 01:39:35 ID:Zo38HsT2
早々に就職先が決まった友人はバイトを一本増やす
彼の収入に興味津々な俺は真っ先に手取りを聞いた
「適当なバイトとストレス最強の営業…バイトのが稼げるとか…」
馬鹿馬鹿しくなった…翌月退職した俺は掛け持ちフリーターとなる
が、掛け持ちは以外と忙しい…ストレスもたまる…(所詮バイトだし…)辞めては次のバイト また辞めては次のバイト
そんな生活を二年繰り返す

やがて「時間に縛られるんじゃ就職してるのと変わらねぇじゃん」と思い、流行りの日雇いバイト生活に手を出す

「好きな日に好きな額を稼げる!」俺には天職だと思っていた
が、これが不味かった…すっかり怠け者になっている俺は「好きな額」=最低生活費となってしまった
月に10万以下しか稼がず、昼寝やゲーム浸けの日々
堕落しきっていながらも若さがあるし、その気になればいつでも就職できると思っていた

そんなある日、大学を卒業し就職した友人からTELが来た


203 名前:名無しさん@毎日が日曜日[] 投稿日:2008/12/14(日) 01:48:57 ID:Zo38HsT2
なにやら仕事が辛いという愚痴が言いたかったらしい
「お前なぁ、当たり前だろ?大学時代のバイトと同じだとでも思ったか?」
「俺がやってた仕事はなぁ……」
と、何年も前に一年も続かなかった仕事の話を引き合いに出して語る
友人はすでに俺の職歴を越える年月正社員として働いているのに
「工場勤務とかさ、お前それでいいの?底辺じゃん 誰でもやれる仕事がしたいわけ?」
「辞めちまえよ、派遣やれ派遣!楽だし即金だしよー工場勤務よか全然いいぜ?」
自分を棚にあげた上に他人の職業を批判する発言…
あわよくば友人が退職し、自分と同じ無職になればいいと仕向ける自分
この一件から友人とは一切の連絡を取らなくなった

当然だ……他人の不幸を願うクズと誰が友人になりたいだろうか


204 名前:名無しさん@毎日が日曜日[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 02:05:09 ID:Zo38HsT2
やがて日雇いもやらなくなり、家賃は親が肩代わり
「就職してくれ」という親の願いと支援金を食い潰し、だらだらと日々を送った俺は40歳半ばになっていた
実家に戻り今度こそ本気の本気で就職することにした
ハロワ、求人誌ともに若い頃の俺が侮蔑していたブルーカラーの仕事しか残っていない
いや、それすらも正社員は怪しい

20年以上ぶりにスーツを着て面接へ
若い子たちに混じって順番待ちをする自分は酷く滑稽だった
この歳で社交術をもたない俺は面接でも緊張でろくな答えができなかった
逃げるように会社を去ろうとすると、社員に声をかけられる。
あの時に喧嘩別れした友人だった。今ではこの県の工場を纏める立場らしい
なにも聞かず、俺の身なりで全てを察した彼は「内定来ると思うからよろしくな」と屈託のない笑顔をみせた
見下された気がした俺は走って会社を後にする…心底あきれた……まだ虚栄心があったのか…
後日届いた内定通知、喜び涙する両親を見ながらも俺は辞退を決めていた
「アイツより上の立場じゃないと気がすまない」から