87 名前:まちがって名前消しちゃいました。[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 13:14:46 ID:???
「白い部屋がある。


窓が一つと少しの家具だけがある白い部屋だ。
いつ、どうやって、誰にここへ連れてこられたのかという記憶が、いや、それどころかその以前の記憶さえ曖昧だ。
何か自分に異変が起こっているのか、頭がボーっとする。髪の毛が剃られている。多分。
以前頭皮を保護していたと思われるものが確かに存在していた事実を、
残るかすかな摩擦に信じることができる。部屋の角に棒がある。ねじくれて、
いや、何かに使ったせいでねじくれてしまったのか、わからないがねじくれた棒があり、
赤い文字で"Murder!(人殺し!)"と書かれている。
もちろん、覚えは無い。赤い塗料は血かもしれない。違うかもしれない。
四方を白い壁に囲まれた空間と、記憶を無くした人間、そして棒と与えられたただ一つの"Murder!"という単語。
この状況下で、彼はどうやって天井からぶら下がったバナナを取るでしょーか!?
はい、お手元のフリップにお答えをどうぞ!」


88 名前:まちがって名前消しちゃいました。[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 13:15:30 ID:???
ぴんぽーん

「こう、バク転して足で取る」
「ぶぶー! 無理でしょ流石にそれはー!」

ぴんぽーん

「こう、壁をカメレオンみたいに登って、取る」
「絵うまっ! カメレオンの絵めっちゃうまいですね! でも不正解!」

ぴんぽーん

「誰かが取ってくれる」
「関根さーん! ちゃんと答えてくださいよー!」

ぴんぽーん

「あの棒を、使ってですね」

オオーッ!(客席)

「近い、近いですよ!」
「あの棒を! 使って! 高飛びの要領で取る!」
あーっ…!(客席)

「あー! 惜しい! 惜しいですよ!
 じゃここでヒント! 途中で記憶が戻ります」


89 名前:まちがって名前消しちゃいました。[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 13:16:23 ID:???
ぴんぽーん

「記憶が戻って、そんで、棒を使って、そんで! 他の人を棒で呼んで取ってもらう!」
「関根さーん! わざとでしょもー!
 違う違う、えーと、ヒント! 
 記憶がまず戻ります。そして彼の妻を殺したのは彼自身だということを

ぴんぽーん!

「はいはいはい! 彼の妻を殺したのは彼自身で、そんで、棒を使って、高飛びの要領で」
「だから違う違う! 高飛びから離れて!
 じゃ、もう一個ヒント、あのmurderって文字は、彼の筆跡です!」


90 名前:まちがって名前消しちゃいました。[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 13:17:19 ID:???
ぴんぽーん!

「実は部屋には二人いた! でしょ!?

オオーッ!(客席)

「すごいすごいすごい、それで!?」
「部屋には彼と、彼の妻がいて……妻がバナナを食べちゃった?」
「ずこーっ! もういいところまでいったのにー!
 じゃ、もう最後のヒント! この部屋の外は、未知のウィルスが蔓延してます!
 そして妻はウィルスに冒されてました」

ぴんぽーん!

「はい、関根さん!」
「……実験台?

オオオオーッ! パチパチパチパチ(客席)

「ほうほうほうほう、実験台! 何の実験台!?」
「ウィルスのワクチン!」
「そう! それで!?」
「彼と彼の妻はウィルスの抗体を作るために呼び出された人たちで、
 彼はウィルスに冒された妻を食べることで、体内に抗体を作って、
 そんで、記憶喪失はその後遺症!」


91 名前:まちがって名前消しちゃいました。[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 13:21:02 ID:???
「さ、ああっ、もう正解、ほとんど正解!」
「そんで、しばらくして記憶が戻った彼は、棒を使って」
「棒を使って!?」
「外の研究員の人を呼んでバナナを取ってもらう」

「だーっ! もー惜しい!
 あ、時間切れー! 正解は
 『ウィルスに冒された妻に襲われた彼は、棒に文字を書きそれを窓の外にいる
  研究員に見せて助けを求めるが研究員は知らんぷり。
  やむなく彼は妻を撲殺したのち、妻を食べます。
  これは研究員がわざと食料を与えなかったからですねー。
  で、ウィルスの抗体ができますが、後遺症で髪の毛と記憶を失ってしまう』」

「え、バナナは?」
「あ、バナナは棒を使って、こう、引っ掛けてとります」
「そっちかー!」
「あー! そういうやり方ね!」
「それ僕言ったじゃないですか!」
「言ってない言ってない」

「あははー! ということで全員不正解!
 ポイントがゼロになった人は別室に移動してくださーい!」