533 名前:774RR[] 投稿日:2010/08/28(土) 15:12:01 ID:kXLwoV0K
突然目の前に現れた恐ろしげな男達が私を囲みます。
全員が意地の悪そうな笑みを浮かべ、獲物を見つけたハイエナのような目で私を見ています。
狙っているのはお金? それとも・・・。
一人が私の腕を掴み、ドスの利いた声でこう言います。
「なあ姉ちゃん・・・、俺らと楽しいことしようぜぇ」
私は目の前が真っ暗になりました。
知らないうちに涙がこぼれ、膝が震えていました。
大声をあげようとしましたが、声すら上手く出せません。
路地裏の暗がりへ私を引き込むと、男達は次々とUNOを取り出していきます。
一箱、二箱、三箱・・・。
高々と積み上げられたUNOの山は、もはやどれだけのドロー4を含んでいるのか
想像さえ出来ないほどでした。
慣れた手つきでカードを配っていく男達。
その手際の良さからは、これまで何人もの女性に無理やりUNOをさせてきたことが
窺い知れました。
ついさっきまでの私は、そんな女性達を哀れむ側の人間だったはずなのに・・・。
それなのに・・・。
「この女、おとなしそうな顔してスキップ出しやがったぜ! ひゃははは!」
「口では嫌がってても本当は楽しいんだろ? あぁ!?」
「ううっ、やべぇ・・・俺、もう・・・。うっ、UNOー!!!」
抜け殻同然の私を弄ぶように、男達は続々とカードを放出していきます。
私がこんな所でUNOさせられたって知ったら、お母さん泣くだろうなあ・・・。
ぼんやりした頭で、私はそんなことを考えていました・・・。