48 水先案名無い人 sage 2006/06/15(木) 00:32:53 ID:Gu45Kulv0
この季節といえば、木から落ちた梅を拾い天日に晒し、
酒をつくる季節として知られている。
雨が降ったあと、梅達は木下に落ち、土に潜り芽をだす。。
俺はいつもそれが狙いだ。
落ちている梅の、できるだけ大きい奴を3Kgほど、
こっそりさらって家に持ち帰る。
そして、次の日、俺一人の作業が始まる。
俺は汚れた作業着を付け、畑からかっさらってきた梅をシートばら撒き、
ウォーッと叫びながら、お日様の下で梅を広げまくる。
汚れた梅は、土の臭いがムンムン強烈で、俺の喉を刺激する。
事前に用意した氷砂糖袋の中は、もうすでに4kgを超えている。
思わず氷砂糖を口に頬張る。甘ぇ。
焼酎の臭い、砂糖臭や、梅独特の酸っぱい臭を、胸一杯に吸い込む。溜まんねえ。
甘ぇぜ、ワッショイ! 梅酒ワッショイ!と叫びながら、1kg袋ごと氷砂糖を扱く。
嗅ぎ比べ、一番梅臭がキツイやつを主食に選ぶ。
その梅には、梅酒の漬かりきったあと、ツーンと臭って臭って堪らない。
その梅酒を飲んだ後は、梅で一番大きく、丸くて甘い
カリカリ梅だろうと、勝手に想像して、鼻と口に一番臭い部分を押し当て、
思いきり嗅ぎながら、梅酒美味いぜ!俺がの、飲み干してやるぜ!と絶叫し、
ビンに思いっきり焼酎を注ぐ。
他の梅は、天日ミイラのようにシワシワになり、
余ったの氷砂糖を口に銜えながら、甘ええ!!と唸りながら酒を扱きまくる。
そろそろ限界だ。
俺は酒を漏斗から引き出し、ガチガチにのビンの蓋を、思いっきり閉じる。
どうだ!一年後だ!楽しみだぜ!と叫びながら貯蔵し続ける。
本当に自分の財産を蓄えている気分で、ムチャクチャ気持ち良い。
畑の梅の木は、俺の梅酒造りにすっかりに汚される。
梅酒、貴様は一年でもう俺のもんだぜ!
俺の祭が済んだあと、去年、一昨年の梅酒をまとめて、近所に配る。
また来年、再来年、庭の梅で梅酒を造る、貯蔵する。
俺の家の地下室にはそんな梅酒がいくつも仕舞ってあるんだぜ。